背筋がまっすぐであごを引いた正しい姿勢では、背骨は軽くカーブしており、ゆがみもなく立っている骨盤も特徴となっています。それとは正反対の状態である悪い姿勢になると、骨盤が後ろに向けて倒れている状態で、背中が大きくカーブしてしまっている状態です。姿勢の悪い状態でいると、筋肉の固定化が進むため、くせとして記憶されることになります。
したがって、筋肉が必ず悪い姿勢になるように動いてしまうのです。これらの現象が見られているなら、悪い姿勢を直さない限り筋肉がいつも緊張しているため、頭痛や肩こりが発症するかもしれません。こういった症状に陥らないように、運動を取り入れることで姿勢を直していきたいものです。
やさしい体操からはじめるとよく、一度にたくさん行うことよりも毎日継続して行うことが大切です。簡易に始められる姿勢を直す体操としては、壁があればどこででも可能な運動があります。30センチほど壁から離れて、両手を壁につきます。
腰を反らせる際にお腹を壁に押し付け、顔を横に向けて20秒静止するという動作を10回ほど繰り返します。ゆっくり息を吐きつつ腰を反らし、お腹を壁に押し当てている間は、呼吸を3回程度します。
一人で進められないと思ったときは、腰に手を添えつつ静かに押してもらうようにお願いしましょう。簡単だと思えるようになったら、壁との距離を50cmにします。
このトレーニングによって、徐々に姿勢を正しいものへ直すことが可能です。
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